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管理薬剤師には何年目からなれる?年数と条件を解説します!

調剤併設のドラッグストアで管理薬剤師をしているワカマルです!

  • 管理薬剤師を目指しているけど、管理薬剤師になる目安ってあるの?
  • 管理薬剤師になるために必要な条件ってあるの?

そんな疑問にドラッグストアで調剤併設薬局で働く管理薬剤師の私がお答えします!

結論を先に言うと、5年以上の実務経験認定薬剤師の取得が今後求められてくると考えています。

その具体的な根拠と、私が実際に行っている管理薬剤師の仕事を順番に説明していきます!

目次

管理薬剤師になるために何年必要なのか

結論から先にお伝えすると、調剤薬局の管理薬剤師になるための年数の法的根拠はありません。

極論を言ってしまえば、薬剤師になったばかりの1年目の薬剤師でも管理薬剤師になることは可能です。

管理薬剤師になるための要件は薬剤師免許の他に、自分が管理する薬局に週32時間以上勤務しなければいけません。

管理薬剤師になるための要件
  • 常勤の薬剤師(週32時間以上)

要件は「常勤の薬剤師であること」の1つだけですが、管理薬剤師になるのに好ましい条件があります。

管理薬剤師になるのに好ましい条件がある

管理薬剤師になるための条件は具体的に定められているのでしょうか?

厚生労働省と日本薬剤師会により、管理薬剤師になるために推奨されている期間や条件が明記されました。

推奨されている条件2つ
  • 保険薬剤師として5年以上の実務経験
  • 認定薬剤師の取得

昔はこういった指標はなかったんです。

厚生労働省が「法令遵守ガイドライン」を作成し、それを受けて令和3年の7月に日本薬剤師会が「薬局における法令遵守体制整備の手引き」を作成しました。

日本薬剤師会の「薬局における法令遵守体制整備の手引き」によると、

「薬局における法令遵守体制整備の手引き」より抜粋

「厚労省法令遵守ガイドラインでは、必要な能力及び経験とは、薬剤師認定制度 認証機構に基づく認定薬剤師であって、薬局における実務経験が少なくとも5年はあることが重要であるとされていますので、十分留意してください。」

と記載があります。

このことから、調剤薬局の管理薬剤師になるためには、5年以上の実務経験認定薬剤師を取得していることが大きな条件になってくると考えられます。

5年以上の実務経験と認定薬剤師を取得していることを「推奨する」とのことなので、この2つの条件を満たさなければ絶対なれないというわけではなさそうです。

とはいえ、明文化されている意味は大きく、大きな会社ほど「厚労省法令遵守ガイドライン」を遵守していくのではないかと思います。

私が管理薬剤師になったときの話

私が若手の薬剤師だった頃は、早い人は3年目くらいで管理薬剤師になる人が多かったです。

私は4年目で管理薬剤師になったので、早い段階で管理薬剤師になったわけではないと思います。

よほど優秀なら話は別ですが、何店舗か経験して薬剤師としての業務が問題なくこなせるようになって、余裕ができてから管理薬剤師になるのが正しい姿だと思います。

そのためには複数店舗を経験して、色々なことが見えるようになってから管理薬剤師になって欲しいなと思います。

そのためには3年では少し短く、やはり5年くらい必要になるのではないかなと思うところです。

(会社によってはそんなことはお構いなしに管理薬剤師にさせられるところもあると思いますが・・・)

管理薬剤師の仕事

管理薬剤師の仕事内容を確認する

念のため、管理薬剤師の仕事を簡単に確認しましょう!

そもそも管理薬剤師は何をするためにいるのでしょうか?

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法、薬機法)の第7条で定められているのですが、

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」
  • 薬局に必ず1人配置する必要がある
  • 薬剤師免許を持っていること

薬局に必ず配置する必要があり、薬剤師である必要があります。

では具体的にどんなことが求められているのか確認します。

管理薬剤師に求められていること

管理薬剤師に具体的に求められていることは、医薬品医療機器等法の第8条によると、

管理薬剤師に求められていること
  • その薬局の薬剤師や従業員を監督する
  • 薬局の設備や医薬品、その他物品を管理する
  • その他の業務でも必要な注意をする
  • 保健衛生上必要なことを薬局開設者に意見する

これらの4つのことが医薬品医療機器等法の第8条に定められています。

書いてあることはわかるけど具体的に何をしているの?って感じですよね。

現役の管理薬剤師として働いている私が、仕事内容を簡単に説明します。

管理薬剤師の具体的な仕事

ぱっと思いつくのはこれくらいです。

細かいことも含めればもっとたくさんのことをやっていますが、大きく分けるとこんな感じですね。

管理薬剤師の具体的な仕事
  • 在庫、物品の管理
  • 従業員の教育
  • 薬局の方針を決める
  • クリニックの訪問
  • 各種手続き

薬局を回すプレイヤーから、管理やマネジメント業務を行うマネージャーにシフトするようなイメージです。

とはいえ、私も薬局内の薬剤師の一人ですから普通に調剤もします。

管理薬剤師の仕事と、プレイヤーとしての薬剤師の仕事のバランスをどう取るかが難しいところです。

在庫・物品の管理

在庫管理は基本的には他の社員に任せてしまっていますが、最終的な判断は私が行っています。

在庫金額の目標や方針などを決めるのは管理薬剤師の仕事の一つです。

私はチェーンのドラッグストアで働いているので、会社からの指示がありそれに従う形で在庫の管理を行っています。

採用メーカーは会社での指定があるので、基本的には会社採用のメーカーを使用します。

今は出荷調整品も多いので、出荷調整品の用意ではある程度の裁量が許されていますが、基本的には会社の採用品を使用します。

従業員の教育

従業員の監督・教育も大事な仕事の一つです。

薬剤師だけでなく調剤事務の教育も行います。

周りの従業員ができるようになる仕事が増えれば私の仕事を回すことができますし、後進の教育は大事ですね。

新入社員や若年時の薬剤師には下の記事のことを伝えています。もし興味があれば一緒に読んでみてください。

薬局の方針を決める

調剤手順は会社のマニュアルがあります

ですが、細かいルールは内規として薬局ごとに取り決められていることがあります。

細かな内規や力を入れて取り組むことなどの薬局の方針は、管理薬剤師が握っていると言っても過言ではありません。

チェーンの薬局なので会社からの指示はありますが、指示を受けて具体的な目標を定めたり方法を考えるのは現場の管理薬剤師の仕事です。

自分の意見をそのまま反映できるという点では、とてもやりがいがあります(失敗した時は自分の責任になりますが)

クリニックなどの医師への訪問

近隣のクリニックや地域包括センターへの訪問も精力的に行っています。

やはり顔が見える関係だと色々なことがスムーズに進むので、医師に顔と薬局の名前を覚えてもらうために訪問しています。

在宅の重要度も高まっており、地域包括センターや施設への挨拶も欠かせない仕事の一つになっています。

各種手続き

薬剤師の異動があれば変更届を提出しますし、年間麻薬届や色々な申請を行うのも管理薬剤師の仕事です。

会社によってはエリアマネージャーがやってくれる会社もあると思います。

保険調剤薬局で働く間はどこに行っても同じなので、一度自分でやっておくとどこの会社に行っても問題なく働けると思います。

手続き関連は期限があるので、過ぎてしまうと薬局の運営ができなくなってしまったりするので、頻度は高くないものの一番大切な仕事かもしれません。

管理薬剤師の具体的な仕事
  • 在庫、物品の管理
  • 従業員の教育
  • 薬局の方針を決める
  • クリニックの訪問
  • 各種手続き

以上がぱっと思いついた管理薬剤師の仕事です。

思いつくままに書いてしまったので、今後しっかり考えた上で加筆・訂正していきます。

管理薬剤師になるには何年必要なのか?まとめ

話が戻りますが、今までにお伝えしたように調剤薬局の管理薬剤師になるには、5年以上の実務経験と認定薬剤師の取得が必要になってくると考えられます。

管理薬剤師
  • 常勤の薬剤師(週32時間以上)
  • 5年以上の実務経験
  • 認定薬剤師の取得

自身のステップアップとして管理薬剤師を目指している人は、薬剤師としての経験を積みながら認定薬剤師の取得を目指しましょう。

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この記事を書いた人

大手ドラッグストアの管理薬剤師。
9年目薬剤師/認定研修薬剤師・健康サポート薬局研修/かかりつけ・在宅やってます/

薬剤師としての自身のキャリアに不安を感じたことと、若年時の教育がとても重要だと考え若手薬剤師向けのブログを始めました。
所属している会社に関係なく、薬剤師としてスキルを高めていきたい。
ブログを通じて副業にも挑戦中。

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