ドラッグストアの調剤薬局で管理薬剤師をしているワカマルです!
管理薬剤師の立場から、新人薬剤師が1年目でやるべきこと、やって欲しいことを紹介したいと思います。
薬剤師免許を取ったばっかりなのにまだ勉強しないといけないの?
と思うかもしれませんが、日々の小さな積み重ねが長い時間でみれば大きな差になるので、薬剤師免許を取得したことで燃え尽きずに少しずつでも努力を続けて欲しいです。
新人薬剤師が薬局での仕事を始める前に意識して欲しいことも記事にしています。
こちらも合わせて参考にしてください。
ではさっそくですが、「新人薬剤師が1年目でまずやるべきことを6つ」いってみましょう!
入社した会社の社内ルールを覚える
まずは入社した会社のルールを覚えましょう。
調剤のおおまかな流れはどこの会社でも同じですが、調剤手順を定めた社内ルールがあります。
調剤手順だけではなく勤怠のルールや服装、身だしなみなど様々なルールがあるはずです。
社会人になり会社に所属しているわけですから、会社のルールは遵守する必要があります。
特に調剤手順などのルールは各社異なっており、調剤マニュアルなどが整備されていると思うのでしっかり覚えていきましょう。
新人のうちは社内ルールを把握していなくても怒られませんが、年次が上がるにつれて社内ルールを知らないというのは通用しなくなります。
私の主観ですが、調剤に関する基本的なルールは1年目で全て覚え、細かいものも含め3年目くらいまでには社内ルールを網羅して欲しいなと思います。
薬の知識をつける
近年の薬剤師国家試験は年々難しくなっていますし、新しい受容体や聞きなれない機序の薬剤がどんどん出題されていきます。
私は「最新の国家試験を合格したばかりの薬剤師が一番最新の知識を持っている」と思っています。
最新の知識を持っているのは新人薬剤師でも、その知識が現場でそのまま活用できないのも事実です。
実際の現場に必要な知識と国家試験に出題される問題は違うので、そのギャップを埋めなければいけません。
そのためにはどうすればいいのか?
まずは「配属された店舗でよく使う薬の知識をつけること」です。
用法用量、年齢による投与量や初期投与量など、把握しなければいけないことはたくさんあります。
他にも先発の薬とジェネリックで適応が異なる薬もあります。
全ての薬を覚えるのは現実的ではないので、まずは「配属された店舗でよく使う薬から覚える」ことをおすすめします。
配属された薬局でよく使う薬について覚えていけば、日々の業務の中で知識不足で悩むことも次第に少なくなっていくはずです。
日々の業務の中で初めて見る薬や分からない薬があればその都度、添付文書を確認するのが一番の近道です。
薬の箱を開ければ添付文書が入っているかと思いきや、今は薬剤の箱の中に添付文書が入っていないものが増えてきています。
薬局で使っているレセコンで添付文書が見れると思うので、レセコンで確認するかネットで検索しましょう。
- 配属された薬局でよく出る薬から覚える
- 初めて見る薬やわからない薬は、その都度添付文書を確認する
これを繰り返していけば、数店舗経験すれば一通りの薬についての知識を得ることができると思います。
わからないことは調べる癖をつける
わからないことはすぐに調べる癖をつけましょう。
理想はわからないことはその場で直ぐに調べることですが、会社や職場によってはそれが許されない場合もあります。
その理由は「新人薬剤師にもお給料が発生しているから」です。
「調べる時間も新人薬剤師の仕事の一環」と捉えてくれる優良な店舗ならいいですが、そんなことを言ってくれる薬局が少ないのも事実です。
そんな場合は仕事が終わってから、わからなかった点を勉強しましょう。
- わからないことはすぐに調べる習慣を作る
- 後で勉強できるようメモを取る
分からなかった点や疑問点を後で調べるためにも、必ずメモ帳などを準備しましょう。
手帳などを活用してもいいと思います!
困った時は先輩薬剤師に聞く
自分自身で調べる姿勢も大切ですが、時と場合によっては先輩薬剤師に聞いてしまった方が早い場合もあります。
新人薬剤師だと、どうしていいかわからずにオロオロしてしまうこともあると思います。
自分自身で解決できない場合や判断ができない場合は、素直に先輩薬剤師に聞きましょう。
「知りたいこと」や「教えて欲しいこと」は自分から聞く姿勢を持って欲しいと思います。
質問される側としては、熱心にいろいろ聞かれればや「やる気のある新人だな」と思いますし、いろいろと教えてあげる気にもなります。
教えることが好きな人もいますので、教えてもらえる環境にいるのであれば存分に頼りましょう。
教えてもらったことはメモを取る
私がおすすめするのは、何かを教えてもらう時には必ずメモを取りましょう。
自分自身が教えてもらったことを忘れないようにするためと、もう一つ理由があります。
教える側からすると、「メモを取りながら聞いている方がやる気があるように見える」からです。
薬局は狭い人間関係の中で日々の業務をこなしていくので、上司や先輩からの評価は大切です。
メモを取ることで評価があがるわけではありませんが、「やる気のない使えない新人」と思われるよりも「毎回メモを取るやる気のある新人」として見られる方がいいはずです。
- 自分自身が忘れないようにするため
- メモを取っている方がやる気が感じられる
書籍で勉強する
新人薬剤師は日々の仕事を一生懸命頑張るだけで日々成長していきます。
薬剤師として第一線で活躍するには勉強し続ける必要がありますが、どうしても処方せんの内容に偏りがあるので一つの店舗で全てを学ぶのは難しいです。
そこで書籍を使って勉強しましょう。
新人薬剤師に書籍を使って勉強して欲しいのは、「SOAPを使った薬歴の書き方」と、「薬剤についての知識」の2つです。
- 薬歴の書き方
- 薬の使い分けや処方解析について
初めて買う書籍のおすすめは薬歴の記載方法についてです。
薬歴は嫌でも毎日書かなければいけなくなるので、SOAPを使った薬歴の書き方は早めに習得した方が今後が楽になります。
まずはSOAPを使った薬歴の書き方を学びましょう。
薬剤に関しては色々な書籍が出ているので、自分自身のレベルに合ったものから始めましょう。
新人薬剤師が1年目でやること6選 まとめ
管理薬剤師の立場から新人薬剤師が1年目にやるべきことをまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
薬剤師として働き始めると日々の業務で本当に忙しく、努力したり勉強することを疎かにしてしまう人もいます。
日々の努力の積み重ねが1年後や数年後に大きく影響してきます。
数年後に後悔することのないように、少しずつでも毎日努力していきましょう!
新人薬剤師ができるようになって欲しいこと、仕事をする上で最低限意識して欲しいこともまとめました。
働く前に読んで欲しい意識して欲しいことを書きましたので、合わせて参考にしてください。
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